社会へのまなざしと、その文学 対馬美香 築地書館ミヤザワ ケンジ シンブン オ ヨム ツシマ,ミカ 発行年月:2001年07月 ページ数:229p サイズ:単行本 ISBN:9784806712282 対馬美香(ツシマミカ) 1965年東京都生まれ。
弘前大学教育学部卒業後、実践女子大学大学院文学研究科修士課程(国文学専攻)修了。
同博士課程・日本学術振興会特別研究員を経て、現在、秋田桂城短期大学助教授。
宮沢賢治学会イーハトーブセンター理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1章 賢治作品に見る郷土史ー岩手県の「酒」と「馬」をめぐって(酒をめぐる作品ー濁酒密造の取り締まりと農民たち/馬をめぐる作品ー当時の農村社会の様子を知る)/2章 ジャーナリスティックな賢治のまなざしーさまざまな社会事象に触れた詩(農業・林業ー大正時代の農民のすがたとは/市民生活ー電灯の普及と清潔法をめぐって/文化・観光ー盛岡市公会堂と花巻温泉遊園地の建設問題/災害ー関東大震災が賢治に与えたもの/国際問題ー日露戦争とタイタニック号沈没にまつわるイメージ/政治・思想ー労農党への思いと台頭する政党政治)/3章 ノンフィクションからフィクションへー社会事件をもとにした童話と短篇(「毒蛾」ー盛岡の「毒蛾大発生事件」にまつわる珍事/「税務署長の冒険」ー文学者の目から見た濁酒密造者逮捕劇/「疑獄元兇」ー賢治が見つめた昭和初期の政界と財界) 新聞記事を読みながら創作のイメージをふくらませていった新しい賢治の姿が見えてくる。
ファンタジー作家賢治には創作上の大きなひきだしがあった!いま明らかになる賢治作品、誕生の秘密。
本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本) 人文・思想・社会 文学 その他